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The Shiwaku Archipelago I

2021

塩飽諸島

The Shiwaku Archipelago I

丸亀市市民交流活動センター マルタス

パネル、綿布、土、アクリル絵の具、水彩絵の具、他

4000mm×1000mm

発注:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)

The Shiwaku Archipelago I

丸亀城や青ノ山から望む青みを帯びた瀬戸内海の眺望を基軸に、塩飽諸島の海上交通史を参照し制作。本島・広島・牛島で採取した土を用い、丸亀と由縁ある船の形象を描いた。穏やかな現在の海景に、金比羅詣でや参勤交代に象徴される往来の記憶を重層させる香川県丸亀市、マルタスのコミッションワーク。

本作《塩飽諸島》は、丸亀市市民交流活動センター・マルタス(香川)のためのコミッションワークである。丸亀城および青ノ山から遠望した、岡山方面まで青く連なる瀬戸内海の景観を視覚的基盤とし、現在の穏やかな海の表情を広がりある青の色面として提示する。同時に、塩飽諸島が潮流の要衝として機能し、金比羅詣でや参勤交代、さらには近世海運の航路として歴史的役割を担ってきた事実を参照する。広重の浮世絵や山北神社に伝わる巨大絵馬などの図像資料を踏まえつつ、作家は本島・広島・牛島での取材を通じて得た土を用い、丸亀と縁を結ぶ船の形象を描出した。土地の土は単なる素材ではなく、地域の時間を内包する物質として機能し、視覚化された現在の風景に過去の往来の軌跡を重ね合わせる。こうして本作は、瀬戸内という海域における交流の歴史を、物質と色彩を通して顕在化させる試みである。

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