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KAAT EXHIBITION 2024 / Earth Spiral

KAAT 神奈川芸術劇場で開催した個展。芸術劇場が立地する地域は、先史時代にまで遡る人類の居住の歴史を有し、明治期には開港に伴う外国人居留地の形成を経て、現代横浜の都市的発展の基盤となってきた。本展は、こうした土地の重層的な時間に着目し、地中に堆積した地層や生活の痕跡を手がかりとして、過去にこの地で生きた「某(なにがし)」を感知することを試みるものである。鑑賞者は地下へと潜る思考的な体験を通じて、現在の風景や日常のあり方を歴史の連続性の中で再認識する契機を得る。
https://youtu.be/I9eV-GlA8Rs?si=-Sn-ZPtlKRkvPhJA

地中の渦

Oku-Noto Triennale 2020+ / Sea of Argonauts

奥能登国際芸術祭2020+ スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟での展示部分。
会場中央部に珠洲の古代の地層から掘り出した砂を敷き詰め、木造船、古いピアノなどを据えて映像を照射する。民具に紛れて運びこまれた古い帳面には、墨で和歌や俳句が書かれていた。そこから想起された、時代と状況が変化してもずっと変わらない景色や思いを手掛かりに、土や旧いモノがはらむ記憶の残照を浮かびあがらせる。
アーティストとしてだけでなく、会場全体のキュレーション、演出を担った。

余光の海

Hilton Kyoto

ヒルトン京都において、エントランスロビーやエグゼクティブラウンジ、客室空間に向け、絵画および映像計7点をコミッションワークとして制作した。作品はホテル周辺の風景を主題とし、現在の景観に加え、平安京期にまで遡る地層的時間を重ね合わせて描いている。京都の地下に蓄積された人為と自然の痕跡に着目し、烏丸御池や鴨川、寺社各所、さらには建設中の敷地から採取した土を素材として用いることで、時間と風景の交錯を可視化する絵画表現を展開した。

ヒルトン京都

Setouchi Triennale 2022 / Peering into the Seabed

瀬戸内国際芸術祭2022での古い洋館での展示。
瀬戸大橋で結ばれる与島五島は、縄文時代の海進により地続きの陸地が分断され、現在の島嶼景観が形成された。本作は、氷河期終焉後にゆっくりと成立した瀬戸内海の地史に着目し、砂、映像、水を用いたインスタレーションとして浜辺の一軒家内部に展開される。約一万年前の地形をジオラマ化し、水の流入によって海進から現代までの時間を可視化するとともに、島民へのインタビューを重ねることで、風景と人の営みが織り成す長い時間の連なりを空間的に遡るプロジェクトである。

Peering into the Seabed

Echoes Beneath the Nagi Tree

和歌山市民図書館内に描かれた壁画作品。「梛の木の下で」は、和歌山市の民話「鷺の森の大木」をもとに構想された作品である。かつてこの地に存在したとされる巨大な梛の木の記憶を、空間として現代に呼び戻している。鷺ノ森を取材し、現地の土を作品に用いることで、土地の歴史や自然との結びつきを強調した。本作は読書の場に郷土の物語を重ね、世代を超えて記憶が継承される空間を形成している。

梛の木の下で

Solo Exhibition "senne"

アートフロントギャラリー(東京)で行われた個展。「senne」はポーランド語で「眠る」「夢の中」を意味し、忘れられつつある歴史や個人の記憶に目を向ける姿勢を象徴している。水面や鏡、古道具といった要素を通して、風景は現実と記憶のあいだを漂うように抽象化され、展示空間に再構成される。現在と過去が重なり合う時間の層を感じさせる《senne》シリーズは、見る者を土地の奥に眠る記憶へと導く試みである。

南条嘉毅個展 ”senne”

Itoshima Int’l Art Festival 2025 Itoshima Arts Farm / Flag of YUI

糸島国際芸術祭2025で行われた、とまり大学(南条嘉毅×福岡県立糸島特別支援学校)の展示とパフォーマンス。
福岡県立糸島特別支援学校 の子どもたちが描いた絵から生まれた「ゆいの旗」。糸島市を流れる川の河口から海へと広がる河川敷にその一部を展示した。会期中にはその旗を持って歩くパフォーマンスを行なった。子どもたちもともにあそび、このまちに新しい“景色”が描かれていく。

ゆいの旗(とまり大学)

PACT Zollverein / bacilli / Artist in Residence

ドイツ、エッセンでのアーティストインレジデンス。«bacilli»(吉野祥太郎、南条嘉毅、James Jack)は、アーティストコレクティブとして、ツォルフェアインの土壌内部に存在する微生物の活動に着目し、土地に内在するエネルギーの声を聴取する試みを行っている。本レジデンシーでは、石炭層に関する地質学的調査を基盤に、ルール地方の住民への聞き取り調査や、現代における「エネルギー」の感覚を重ね合わせ、人間の想像力と電力回路、土壌生態系との関係を調査探究した。

PACT Zollverein / bacilli / アーティスト・イン・レジデンス

Toward the Sky I (Yoyogi Park) / Toward the Sky II (Kiritoshi-zaka)

パークコート渋谷ザタワーのコミッションワーク。渋谷区の一帯を舞台に、現在の風景と同一地点の過去の記憶を重ね合わせた二点組の絵画作品。代々木公園では日本初の動力飛行の試みを、切通しの坂では岸田劉生が描いた赤土の風景を参照し、いずれも現地で採取した土を画材に用いて制作している。視覚的風景に土地固有の物質と時間を重ねることで、都市に内在する歴史の連続性を可視化する。

空へとⅠ(代々木公園)/ 空へとII(切通しの坂)

Phantasmal Sea

香川県立ミュージアムで行われたグループ展[]で、瀬戸内国際芸術祭の連携展示会。本作は、春に行った沿岸地域への取材を糸口に制作されたインスタレーション作品である。海風とともに舞い込む砂埃が、使われなくなった室内の生活道具や鏡を覆い、そこに堆積した記憶と時間の層が制作の起点となった。瀬戸内海歴史民俗資料館より借用した漁網やランプに照明や映像を投影し、また鏡や柱時計と映像を組み合わせることで、かつての暮らしと現在の知覚が交錯する、幻視的な海の風景を立ち上げている。

幻海

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